はじめに
皆さん、こんにちは。
広州を拠点に、現地市場調査・仕入れサポート・通訳同行などを行っている通訳のリーです。
本日は、実際にお客様からご依頼いただいた広州での市場調査について、その調査内容と結果を報告書の形で共有いたします。
今回の調査は、日本でフォトスタジオを経営されているお客様からのご依頼で、「家族写真の撮影に使える親子衣装を広州で探したい」という内容でした。
この記事では、調査に至った背景、実際に回った市場、現地で確認できたこと、そして最終的な所感までをまとめています。
今後、広州や中国現地での市場調査、商品探し、仕入れ先確認、工場・市場訪問などをご希望される方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。現地で実際に足を運び、できる限り具体的で実用的な情報をお届けいたします。
今回の調査の背景と目的
今回の調査は、日本でフォトスタジオを経営されているお客様からのご依頼をきっかけに行いました。
お客様のスタジオでは、ご家族で来店された方々が、家族全員で同じデザイン・同じ色味の衣装を着て、一緒に写真を撮影できるような「親子衣装」を取り入れたいというご希望がありました。そのため、広州で撮影用の親子衣装を仕入れられる市場や店舗を探すことが、今回の主な目的でした。


ただし、お客様は以前すでに広州の白馬服装市場を訪れており、1日かけて市場を回ったものの、家族写真向けの親子衣装を扱う店舗はほとんど見つからなかったとのことでした。そこで今回は、現地にいる私に調査を依頼していただき、実際に市場を回りながら、親子衣装を取り扱う可能性のある店舗を探すことになりました。
最初の見立てと調査方針
私の最初の見立てとしては、白馬服装市場は非常に大きな総合アパレル市場であり、メンズ、レディース、ランジェリー、キッズなど、幅広いジャンルの商品を扱っている市場です。
しかし、逆に言えば、あらゆるジャンルを広くカバーしている分、「親子衣装」や「家族写真用の衣装」のような、少し特殊なニーズに特化した店舗は見つかりにくいのではないかと考えました。
そこで、総合型のアパレル市場ではなく、まずは子供服・キッズ向け衣装を中心に扱う市場を回る方が、親子衣装を取り扱っている店舗に出会える可能性が高いのではないかと判断しました。
そのため、調査初日の午前中は、中山八路周辺にある子供服・キッズ衣装関連の市場を中心に回ることにしました。
結論
今回、広州市内の6つの市場を回り、50店舗以上に確認しましたが、現時点では、広州の実店舗市場において「親子衣装」をメインジャンルとして取り扱う店舗はほとんど見つかりませんでした。
一方で、完全に希望条件に一致する店舗はなかったものの、撮影用衣装として工夫次第で活用できそうな店舗を3つ見つけることができました。
ただし、どの店舗も「家族全員で同じデザイン・同じ色味の衣装を一式揃える」という形ではなく、母子セットをベースにしたり、色味の近い服を別店舗で組み合わせたりする必要があります。
そのため、今回の目的である「家族写真向けの親子衣装」を安定的に仕入れる場合は、実店舗だけで探すよりも、タオバオなどのEC店舗で候補商品を探し、実際に数着購入して品質を確認したうえで、取引実績を作ってから工場・店舗側に直接相談する方法が、より現実的だと考えています。
見つけた3つの店舗
*3店舗全部白馬市場の周辺にあります。
店舗①:LM童装 キッズ・ 壹馬市場 B1階 F818
この店では子供の洋服がメインですが、スタイルは日常のお出かけの服に近く、割とコーディネートしやすい方でした。
一番大事なのは、一部母親が着る服と女の子が着る服がセットになっている点です。それを撮影時のセットのベースとして、まずは子供と母親の服を決めます。その服の色、デザイン、生地などの要素に合わせて男性の服を探す方が、手っ取り早いかと思います。
セットになっていない服もサイズの範囲が広くて、100センチから160センチまであります。このセットになっていない服の中からいくつかを選んで、自分でコーディネートするのもいいかと思います。
店にいた時に何着か自分でコーディネートをしてみた写真がこちらです。








店舗②:Bonnatureスポーツウェア・APM市場 3階D362
この店はスポーツウェアを作っていますが、家族全員で使えるものを開発しています。宣伝写真においても、家族全員が色やデザインを統一した衣装で出かけているシーンが多いです。
実際の店舗の中では衣装がセット販売されていなかったため、店内の写真はあまりありませんが、宣伝用の看板のイメージがそこそこ良かったのであえて載せました。
このようなスポーツウェアは、インドアで使うには少し違和感があるかもしれませんが、もし外でロケをするパターンがあれば活用できるかもしれないので、一応候補案として載せておきます。







店舗③:THE BLANK(レディース)・APM市場 1階 四街 14046
この店はレディース向けの衣装がメインですが、色が揃った衣装がすべて同じ棚に置いてあるので、非常に分かりやすいです。
例えば、ここで水色、赤、あるいは黒のお母さん用の服を選び、それに合わせて色が揃った子供の服やパパ用の服を探す、といった買い方がしやすいと感じました。
ただ、残念ながらこの店舗には子供用のサイズの服はありませんでした。



今日行った市場
中山八周辺(キッズがメイン):
富力儿童世界
荔尚国际童装城
荔湖大厦(A座&B座)
荔塘大厦
白馬市場周辺(全ジャンル):
地一大服装城
壹马市場
APM市場
本日の所感
以上の市場を全部一通り歩いて探し、50店舗以上の店員に「親子衣装はどこにありますか」と聞きました。残念ながら、どの店の人も知らないか、そんな店がないという答えでした。
今回の調査を通じて感じたのは、広州のアパレル市場は非常に大きい一方で、実店舗では「特定ジャンルに特化した商品展開」が基本になっているということです。















メンズ、レディース、キッズなど、それぞれの市場や店舗ごとに得意分野が分かれており、親子衣装のように「男性・女性・子供向けを同じデザインで一式揃える」商品は、実店舗では販売しにくいジャンルだと感じました。
そのため、今回のような特殊な商品を探す場合は、単に市場を歩くだけでなく、事前に複数の仮説を立て、実店舗・EC・工場確認を組み合わせながら調査を進めることが重要だと思います。
今後も、広州や華南エリアでの市場調査、仕入れ先探し、工場訪問、展示会同行などをご希望の方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。現地で実際に足を運び、できる限り具体的で実用的な情報をお届けいたします。
この記事は note に掲載した内容をもとに再編集しています。
原文:https://note.com/leeingz/n/n4e1a18a6bc25
この記事はnoteでも公開しています。
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