はじめに


皆さん、こんにちは!広州・深圳を中心に、中国語・日本語の通訳、展示会同行、工場視察、仕入れ先探しなどの現地サポートを行っているリーです。

今回のお客様は、日本国内で弁当箱を中心としたキッチン用品を取り扱っている企業様でした。

近年、日本市場では一般的な弁当箱だけではなく、食品の鮮度保持や保存性を高めることができる「真空機能付き弁当箱」への関心が高まっています。

そこで、中国メーカーから日本市場に適した新しい仕入先を開拓するため、第139回広州交易会へ参加されました。

お客様は過去にも中国への訪問経験がありましたが、商品の細かい仕様確認やメーカーとの商談をよりスムーズに進めるため、今回現地通訳・サプライヤー開拓サポートをご依頼いただきました。

今回は、広州交易会にて日本市場向け真空弁当箱の仕入先候補を探索し、複数メーカーの商品比較・商談サポートを行いました。

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事前準備|広州交易会アプリを活用した出展企業リサーチ

今回の目的商品を確認した後、展示会当日を効率的に回るため、事前調査を行いました。

まず、広州交易会公式アプリを利用し、

  • 真空弁当箱
  • ガラス保存容器
  • 真空ポンプ

などのキーワードで関連する出展企業を検索しました。

その中から候補となるメーカーをリストアップし、さらにガラス用品・キッチン用品関連ブースの位置も事前に確認しました。

広州交易会は非常に規模が大きく、会場内の移動だけでも多くの時間を消費します。そのため、事前に訪問ルートを作成し、限られた時間内で効率よく複数メーカーを比較できるよう準備しました。

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事前準備

展示会当日|効率的なメーカー訪問ルートを作成

当日は、お客様が以前から知っていたメーカー数社も広州交易会に出展していたため、まずはそれらの企業への訪問予定を確認しました。

その上で、

  • お客様が事前に訪問したいメーカー
  • 私が事前調査した候補企業

を組み合わせ、できるだけ移動時間が少なく、多くのメーカーを比較できるルートを作成しました。

展示会では、単に通訳をするだけではなく、お客様が本当に求めている条件に合うメーカーを見つけることを重視しました。


真空弁当箱選定で確認した重要ポイント

今回のサプライヤー開拓では、真空弁当箱を単なる一つの商品として見るのではなく、以下3つの要素に分けて比較しました。

  • ガラス容器
  • 蓋部分
  • 真空ポンプ
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製品の構成

それぞれのメーカーによって特徴や強みが異なるため、総合的に判断する必要がありました。真空弁当箱は完成品だけを見るのではなく、各部品の性能や組み合わせによって商品価値が大きく変わります。


① ガラス容器|日本市場に適したサイズ選定

ガラス容器については、多くのメーカーが基本的な品質を満たしていました。

しかし、商品サイズについては海外市場向けと日本市場向けで大きな違いがありました。

例えば、欧米向けの商品では、

  • 400ml
  • 600ml
  • 1000ml

など、小容量と大容量の商品展開が中心でした。

一方、日本市場では、日常のお弁当用途として700〜800ml程度の商品が求められるケースが多くあります。

もし既存の商品サイズが合わず、新規OEMで対応する場合は、新しい金型開発費用が発生し、仕入れコストの上昇につながります。

そのため、今回は追加開発を必要とせず、日本市場に適したサイズの商品をすでに生産しているメーカーを探しました。


② 蓋部分|真空性能と使いやすさを比較

真空弁当箱において、特に重要なのが蓋の設計です。

蓋の構造によって、

  • 密閉性能
  • 使用方法の分かりやすさ
  • 耐久性
  • 日付をメモる機能

が大きく変わります。

展示会では複数メーカーの商品を比較し、

  • レバーでゴムを上げ空気を抜く式
  • 引っ張ってゴムボタンを抜くタイプ
  • 凸の部分を押して抜くタイプ

など、それぞれの特徴を確認しました。
プラスチック製の蓋は、負圧による微細な変形に対応できるため、硬く変形しにくいガラス製の蓋よりも密閉性を確保しやすく、より高い真空性能を発揮できる場合があります。

一方で、材質によっては電子レンジや食洗機使用に制限がある場合もあります。

日本の消費者目線で考えると、操作が分かりやすく、引っ張って空気を抜くタイプが最も適していると判断しました。


③ 真空ポンプ|日本ユーザーが使いやすい仕様を確認

次に確認したのが、真空状態を作るためのポンプです。

複数メーカーを比較した結果、日本市場向けとして重要なのは、

  • コンパクトなサイズ
  • 操作の簡単さ
  • 真空度を確認できる機能

でした。

特に、LEDパネルで現在どの程度の真空状態になっているか確認できるタイプは、利用者にとって安心感があり、商品価値を高められるポイントだと感じました。


最終的な商品構成|複数メーカーの強みを組み合わせる

今回の調査では、一つのメーカーの商品をそのまま採用するのではなく、それぞれ強みを持つメーカーの商品を比較しました。

最終的には、

  • A社:蓋部分のデザイン・機能
  • B社:ガラス容器
  • C社:真空ポンプ

というように、それぞれの強みを組み合わせる方向で検討しました。

中国メーカーを探す際には、単純に「一番安い会社」を探すのではなく、日本市場のニーズに合った商品を作れるかどうかを判断することが重要です。


展示会経験を活かした現場対応|商品の購入による検証

メーカー選定の中で、ある課題が発生しました。

それは、真空ポンプと別メーカーの蓋を組み合わせた際、本当に十分な密閉性能が発揮できるかという確認です。

通常であれば、サンプルを依頼して日本に発送し、後日確認する方法になります。

しかし、今回の展示会では終了まで残りわずかなタイミングでした。

そこで私は、展示会終了前の状況を考慮し、その場で商品を購入して実際に検証する方法を提案しました。

展示会の終盤では、出展企業が展示品整理を行うため、通常より柔軟に対応してもらえる場合があります。

結果として、メーカーとの交渉により商品を購入することができ、お客様自身も「日本ではこのような対応はなかなかない」と驚かれていました。

これは、単なる言語通訳ではなく、中国展示会の現場経験があるからこそ提案できるサポートの一例です。


通訳業務以外の細かな現地対応|中国出張をより安心・効率的に

今回のサポートでは、商談通訳だけではなく、現地での細かなサポートも行いました。

また、展示会終了後の移動についても、現地事情を踏まえて最適な交通手段をご案内しました。結果として、費用を最初の半分まで抑えながら、スムーズにホテルまで移動することができました。

また、昼食時には混雑状況を考慮し、注文しやすく提供時間も短い牛肉団子入りスープ麺をご提案しました。

展示会で一日歩き回る中では、このような小さな判断もお客様の負担軽減につながります。

広州交易会への同行が終わった後、お客様が連日の出張で大変疲弊しているのを見て、今回のサービス外のお礼として、お客様に美味しいタピオカをデリバリーで注文しました。

デリバリーの配達員がホテルのロビーにあるロボットに預けて、そのロボットがお客様の部屋まで届けてくれたのですが、これもお客様にとっては斬新な体験だったようです。お客様にも喜んでいただけて、疲れを解消することができました。

中国の最新サービスを体験していただき、中国出張の思い出の一つになったようです。

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配達員がロボットを設定している

まとめ|広州交易会でのサプライヤー開拓には現地サポートが重要

広州交易会では、世界中から多くのメーカーが集まり、新しいビジネスチャンスを見つけることができます。

しかし、限られた時間の中で、本当に自社の商品に適したサプライヤーを見つけ、条件を確認し、商談を進めることは簡単ではありません。

今回のように、商品の特徴を理解しながらメーカーを比較し、現地で柔軟に対応することで、より効率的な中国サプライヤー開拓が可能になります。

単なる通訳ではなく、現地での情報収集・メーカー比較・商談サポートまで、日本企業様の中国ビジネスを総合的に支援してまいります。