はじめに
皆さん、こんにちは!広州・深圳を中心に、日中通訳、展示会同行、工場視察、仕入先探しなどの現地サポートを行っているリーです。
今回は、以前広州交易会でご一緒した日本のお客様から、再びご依頼いただいた工場訪問の事例をご紹介します。
前回は、展示会での真空弁当箱メーカー探しや商品比較をサポートしました。今回はその次のステップとして、工場視察と発注に向けた商談のため、3日間の中国出張に同行しました。
訪問先は、中山市の弁当箱メーカーと、広州市花都区のバッグメーカーの2社です。
私は商談通訳に加え、行程の作成、車の手配・運転、空港へのお迎えからお見送りまで担当しました。最終的には、両社への発注と、量産に向けた具体的な段取りの確認まで進めることができました。
前回の展示会同行については、こちらの記事でご紹介しています。
真空弁当箱メーカー開拓|中国サプライヤー選定・商談サポート事例
ご依頼の背景|日本と中国、両方の事情が分かる人に相談したい
お客様は、新しい事業に取り組み始めた段階で、中国の産業や現地事情に詳しい人のサポートを必要とされていました。
日本側の考え方と中国側の事情の両方を理解していることや、私自身の日本での勤務経験が、今回もご依頼いただく理由になったそうです。
また、前回ご一緒した際の、中国滞在中のご案内や荷物を運ぶお手伝いなど、細かな気配りも評価してくださいました。
海外出張では、移動や食事といった日常の場面でも、慣れないことが多くあります。そうした小さな対応も覚えていてくださり、再び声をかけていただけたことが、とてもうれしかったです。
行程の調整|離れた2つの工場を3日間で回る
今回、準備で特に工夫したのは移動ルートでした。
広州白雲空港から中山市までは、車でも片道約2時間かかる距離です。さらに、もう1社は広州市花都区にあるため、空港と各工場の位置関係を考えて行程を組みました。
全体の流れは、次のとおりです。
広州白雲空港 → 中山市の弁当箱工場 → 広州市花都区のバッグ工場 → 広州白雲空港
遠回りをせず、限られた3日間で工場見学や商談の時間を確保できるよう調整しました。
今回は車の手配と運転も担当し、工場間の移動を含めて、空港へのお迎えから最後のお見送りまでサポートしました。
弁当箱メーカー訪問|サンプルと生産現場を確認
弁当箱メーカーでは、製作済みのサンプルを見ながら、お客様の意見や修正のご希望を伝えました。
実物を前にすると、気になる部分を示しながら説明でき、相手がどのように理解したかも、その場で確認できます。
また、こちらの工場では真空保存袋も製造しており、袋に使われるフィルムや関連する生産ラインも見学しました。




展示会で商品を見ることに加えて、実際にどのような製品を作っているのか、工場の現場に足を運んで知ることができたのも、今回の訪問の収穫でした。
対面で分かったこと|WeChatの短い返信の背景
今回、特に印象に残ったのは、メッセージのやり取りと、実際に会って話すことの違いです。
訪問前、工場の社長から届くWeChatの返信は短く、回答の理由や背景まで分からないことがありました。
お客様も、なぜその回答になるのか理解しづらく、言葉の壁を感じていらっしゃいました。
ところが、実際にお会いすると、社長は時間をかけて丁寧に説明してくださいました。
商談中も社内外から何度も電話がかかってきて、忙しさが伝わってきます。普段の返信が短いのも、こうした状況が関係しているのかもしれないと感じました。
対面では、回答の理由を聞き、分からない点をさらに確認できます。私もその背景まで通訳し、お客様が相手の考えを理解できるようサポートしました。
短い文章だけでは伝わらなかったこと0tyが、会って話すことで分かる。
工場を直接訪問する意味を、あらためて感じた場面でした。

バッグメーカー訪問|豊富な製品展示と小ロットの相談
もう1社の訪問先は、広州市花都区のバッグメーカーです。
こちらはショールームがとても広く、ビジネス向けのリュックや旅行用バッグなど、多くの製品が並んでいました。形や色、用途の異なる商品を一度に見ることができ、製品展開の幅広さが印象に残りました。
こちらの商談では、最低発注数量(MOQ)が課題の一つになりました。
お客様は新商品の立ち上げ段階なので、最初は少量から始めたいというご希望がありました。一方、工場側が通常対応する数量とは開きがあり、調整が必要でした。
そこで、希望数量とあわせて、少量から進めたいという日本側の事情を説明し、理解を得ながら発注条件について相談しました。
数字を正確に伝えることに加え、なぜその条件を希望しているのかを共有することも、商談では大切だと感じます。




今回の成果|2社への発注と量産までの段取りを確認
今回の訪問では、2社ともに、サンプルへの意見や変更希望を伝え、相手の理解を確認しながら具体的な内容をすり合わせました。
主に確認・調整したのは、以下の項目です。
サンプルへの意見と修正要望
デザイン変更の内容
最低発注数量(MOQ)
テスト用サンプルの発送時期
量産前のテスト回数と進め方
発注のタイミング
送金・支払いのタイミング
最終的に、お客様は両社へ発注されました。
商品についての希望を伝えるだけでなく、次に何を確認し、どのタイミングで進めるかまで話し合えたことが、今回の出張の大きな成果でした。
出張中のひとコマ|お客様の好きな焼きガチョウと、再びの喜茶
少し仕事以外のお話も。
今回、お客様が焼きガチョウがお好きだと伺い、一緒に食べに行きました。中国語では「焼鵝」と呼ばれる料理です。


また、前回の広州交易会でご一緒した際にもごちそうした「喜茶(HEYTEA)」を、今回も一緒に飲みました。

前回ご一緒したお客様と、また中国で仕事をして、一緒に食事やお茶を楽しめる。こうした時間も、リピートでご依頼いただく仕事のうれしいところです。
商談をしっかり進めながら、滞在中には好きなものを食べて、少し気分転換もしていただく。そんな細かな部分にも、気を配っていきたいと思っています。
今回の感想|継続して相談していただける存在に
今回は、展示会での仕入先探しから、工場訪問・発注へと、お客様の仕事が進む過程に続けて関わることができました。
その中であらためて感じたのは、相手の言葉に加えて、回答の理由や希望する条件の背景まで共有することの大切さです。
日本で働いた経験と、中国で現地の企業と接してきた経験。その両方を活かしながら、お客様と工場が理解を深め、具体的に話を進められるようサポートしていきたいと思います。
前回の細かな対応まで覚えていてくださり、今回も大切な出張を任せていただけたことに感謝しています。
広州・深圳・中山・東莞など、華南エリアでの工場訪問や商談通訳、出張の行程調整をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
この記事は note に掲載した内容をもとに再編集しています。
原文:https://note.com/leeingz/n/n93bd31db7433
この記事はnoteでも公開しています。
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